解答A1

日本では認証組織が少ない、食品・サービス業等の専門性の高い審査登録機関などによく見られますが、通常の企業が審査登録機関を選べるように、審査登録機関も認定機関を選ぶことが可能です。JABは日本の審査認定機関ですが、審査登録機関を認定するために各国に一つの審査認定機関があり、日本の認定機関であるJABの認定を受けていなくても、他国の認定機関で認定を受けている審査登録機関であれば、マネジメントシステムの認証を受けようとする企業はそこの審査認証を合格すれば問題ありません。国際間の相互認証の仕組みがありA国の認証は他国のB国でも通用します。

よくある質問

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分類項目 

質問内容 

JAB認証等

認定機関・認証の

仕組みについて 

Q1:JAB認証されていない審査機関でも問題はありませんか。 

Q2:JAS-ANZってなに?(JAB認定以外の事例) 

Q3:日本の認定機関からの認定がなくて問題はあるの? 

Q4:日本の企業はJAB認定の審査登録機関を選ばないといけないのですか? 

Q5:認証制度とは 

Q6:ISOの認定、認証、登録、取得などの意味は同じですか? 

Q7:ISOとJISは関係がありますか? 

Q8:日本適合性認定協会(JAB)とは? 

Q9:自国の認定機関でないと不安なのですが・・・ 

審査機関について 

Q10:審査登録機関は沢山あるようですが、どのように審査登録機関を選べばよいでしょうか? 

Q11:手続きのスピードや利便性に審査機関によって違いはありますか? 

Q12:金額(審査料金)は、どの審査機関も同じですか? 

Q13:審査機関方針とかHPなどに記載がありますが、審査に活かしているのでしょうか? 

Q14:審査機関を選ぶポイントを教えてください。 

Q15:ISO認証機関は、日本にいくつくらいあるのでしょうか? 

審査方法・審査費用

について 

Q16:審査機関の審査に意義や疑問があった場合、どのように連絡したらよいですか? 

Q17:取得費用が高いのではないですか? 

Q18:審査日程は○月○日を希望しますが、可能ですか? 

Q19:どのタイミングで認証機関に相談したらいいですか? 

Q20:審査員の発言が規格要求事項に基づくものでなく、本人の主観や経験からの発言と思われるとき、どのように対応すればいいですか? 

Q21:群審査というのはどのような審査なのでしょうか? 

Q22:文書審査とはどういうものですか? 

審査員について 

Q23:専門性がある審査員を選びたい、審査員の専門性を見抜くには? 

Q24:女性が多い企業ですが、女性の審査員はいますか? 

Q25:審査員の質を保つためにしていることは? 

審査前の心配事について 

Q26:ルールで決めたことができてない・・・前の日に記録を改ざん・・・なんてしたくない。 

Q27:審査で「落ちる」ことはあるの? 

Q28:ISOに関する知識が無いのですが、取得は可能ですか? 

Q29:中小規模の企業でもISOの取得は可能ですか? 

Q30:申請書とマニュアルの認証範囲が違っていますが、問題ありますか? 

Q31:審査日が決まりましたが、準備すべきことは何ですか? 

Q32:現在、環境関連法規制の法令違反があると認証は受けられない? 

Q33:工場がたくさんありますが、本社だけ認証を取得したいのですが? 

Q34:マルチサイト審査とはなんですか? 

Q35:審査を受ける前にどのくらいの運用期間が必要ですか? 

Q36:審査を受け,どのようであれば認証登録されるのですか? 

Q37:審査での不適合とはどういうものですか? 

Q38:一般に初回の審査はどのように行われますか? 

受審後の心配事について 

Q39:登録証はいつ発行されますか? 

Q40:登録証の有効期限はなぜ3年なのですか? 

Q41:合併などで登録組織が変わっても、登録維持できますか? 

Q42:JAB認定シンボルはどのように使用できますか? 

Q43:○○営業所や○○工場で認証取得したのですが、他の事業所の名刺にもマークを使用しても良いのですか? 

Q44:マークは製品につけても良いのでしょうか? 

Q45:登録審査をしてからどのくらいで証書は発行されますか? 

Q46:サーベイランス審査について 

Q47:ISO登録マークの使用について 

Q48:ISO認証の有効期限は、どのくらいですか?また期限が過ぎると、どうなりますか? 

Q49:初回の認証から更新までの間には、どのようなことがありますか? 

移行審査について 

Q50:移行審査はいつ受審すればいいのですか? 

Q51:審査登録会社の移転はできますか? 

Q52:認定機関を変えると審査対応の準備やマニュアル等、色々と変えなくてはいけないのですか? 

Q53:移転手続きに必要な書類は何ですか? 

規格について 

Q54: ISO22000食品安全マネジメントシステムの対象に生産装置や洗浄サービスなどが含まれているけど、審査を受けることはできますか? 

Q55:特殊な業種なので審査員の過剰要求などあるか心配です。 

Q56:ISO9001を取得していて、今度 ISO14001に向かおうかと思っています。そこで2つ質問です。審査機関は ISO9001と同じじゃないとまずいでしょうか?また審査機関を同じにした場合、時期とかを合わせておかないと審査が面倒になりますか?それと、このような場合は品質も、環境も同じマニュアルでやったほうがいいんでしょうか?又はマニュアルを使い分けたほうがいいんでしょうか? 

Q57:環境管理の組織体制はどのように作ればいいですか? 専門部署が必要? 

Q58:ISO 14001の他にエコアクション21、エコステージ、KES、グリーン経営認証制度など色々有りますがどう違いますか? 

Q59:品質(ISO9001)と環境(ISO14001)の統合審査は可能ですか。

審査費用の考え方

1.審査費用の内訳及び概算金額

  • 各審査機関により、少し異なる部分がありますが、概ね以下のようになります。

(1)登録審査(初回審査)

  • 基本料・・・認証取得対象組織の従業員人数により異なります
  • 登録料・・・通常は定額です
  • 第一段階審査費用・・・従業員人数により異なります
  • 第二段階審査費用・・・従業員人数及び認証対象の除外項目の有無により異なります
  • 予備審査費用・・・オプションになります

(2)維持審査費用

  • 6ヶ月又は1年に1回行われる定期審査を指します。概ね初回審査費用の1/3程度となります

(3)更新審査費用

  • 3年ごとに審査機関との契約更新が行われますが、このときの審査費用に相当します。概ね初回審査費用の2/3程度となります

2.移転審査

(1)組織(企業)の経営判断等により、契約更新時に審査機関を変更する場合があります。

(2)通常は契約更新時に審査機関を替える場合か多いですが、途中でも変更する企業も出てきています。

(3)移転審査の際に必要な費用として、通常は定額の移転登録管理費と、移転時期における審査内容により設定されます。

 

3.登録審査、維持審査、更新審査、移転審査における共通事項

(1)認証範囲、適用範囲、業務内容の複雑さにより追加費用が発生する場合があります。

(2)審査内容等により技術専門員が必要な場合、審査工数に応じて別途請求される場合があります。

(3)諸経費(交通費、宿泊費など)は実費が請求されます。

(4)認証審査合格の場合、登録証発行料として別途請求される場合があります。

(5)規格の種類により審査工数及び費用が異なります。

認定対象範囲(認定範囲分類表)

JAB(公益財団法人 日本適合性認定協会)で設定されている認定範囲分類表を以下に示します。

分類番号 

 産業分野

分類番号 

産業分野 

1

農業、漁業 

 21

航空宇宙産業 

鉱業、採石業 

 22

その他輸送装置 

食料品、飲料、タバコ 

 23

他の分類に属さない製造業 

織物、繊維製品 

 24

再生業 

皮革、皮革製品 

 25

電力供給 

木材、木製品 

 26

ガス供給 

パルプ、紙、紙製品 

 27

給水 

出版業 

 28

建設 

印刷業 

 29

卸売業、小売業、並びに自動車、オートバイ、個人所持品及び家財道具の修理業  

10 

コークス及び精製石油製品の製造 

 30

ホテル、レストラン  

11 

核燃料 

 31

輸送、倉庫、通信 

12 

化学薬品、化学製品及び繊維 

 32

金融、保険、不動産、賃貸 

13 

医薬品 

 33

情報技術 

14 

ゴム製品、プラスチック製品 

 34

エンジニアリング、研究開発 

15 

非金属鉱物製品 

 35

その他専門的サービス  

16 

コンクリート、セメント、石灰、石こう他 

 36

公共行政 

17 

基礎金属、加工金属製品 

 37

教育 

18 

機械、装置 

 38

医療及び社会事業 

19 

電気的及び光学的装置 

 39

その他社会的・個人的サービス  

20 

造船業 

 

 

審査機関選定の手順

ステップ1: 審査機関の審査が出来るマネジメントシステム規格を確認する

  • 通常の審査機関は、QMS(品質マネジメントシステム)EMS(環境マネジメントシステム)の審査は出来ますが、これ以外のISMS,FSMS,OHSASなどの審査を受けようとする組織(企業)は確認が必要です。
  • ISO9001 品質マネジメントシステム(QMS)
  • ISO14001 環境マネジメントシステム(EMS)
  • ISO27001 情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)
  • ISO13485 医療機器/品質マネジメントシステム
  • ISO22000 食品安全マネジメントシステム
  • OHSAS18001 労働安全衛生マネジメントシステム
  • JIS Q 9100 航空宇宙品/品質マネジメントシステム
  • TS17649 自動車産業/品質マネジメントシステム
  • JIS Q 15001 個人情報保護マネジメントシステム

 

ステップ2:製品、業務内容が審査できる審査機関であるかどうか確認する→認定対象範囲の確認

  • 認定範囲は通常39分類で設定されており、各審査機関の審査できる認定範囲分類について確認する必要があります。

 

ステップ3:審査機関は外資系か国内系か。国内系の場合業種特化型かフリーか。

  • この選択は、輸出入を含め海外市場にグローバル展開を行っている企業にとっては関心事であると思います。また、国内系の審査会社の場合、ある特定分野の業界に特化した審査機関もあり、取引関係の配慮も含めて検討事項となる場合があります。

ステップ4審査費用は適切か。→審査費用の見積もり

  • 従業員数、事業所・サイトの数等により審査機関ごとに標準見積もり基準があり、多少異なります。また、全国的に出先機関を持っているかどうかも審査員の旅費交通費(実費)の大小にも影響しますので、実際に見積もり比較などにより確認する必要があります。

 

以上のポイント/手順についての各々の「確認項目」は、「審査機関一覧表」により詳細確認して下さい。→審査機関一覧表

審査機関選定のポイント

ISO等マネジメントシステムの認証取得は、最初の認証審査が終われば「おしまい」ではありません。

通常は3年間の契約期間の間に、1年に1回又は半年に1回定期的に審査が行われ、引き続き良いマネジメントシステムが継続されているかどうかのチェック(定期審査)が行われます。

審査機関とは長いお付き合いになるわけですが、この定期審査を通じて適切な審査が行われば、組織(企業)にとっては、経営に役に立つマネジメントシステムが構築・運用され、経営成果がドンドン出てくることになります。

反面、審査機関の選定を誤れば、ISO認証取得が「経営のお荷物」「従業員の負担」になり、何のためにISOを取ったのかわからないような結果に陥ります。

 

審査機関の選定は非常に重要な作業であると思います。